ゲームファンやゲームショップ関係者の皆さんならご存知だと思いますが、
一体いくつ発売されるのか把握しきれないほどの群雄割拠状態となっており、
どれを買おうか悩んだり、新作売場がパンクしたりと、嬉しい悲鳴も聞こえてきそうです。
そうした新作ソフト群の中でも筆頭に挙げられ、かつ最もヒットが予想されているのが、
バンダイナムコゲームス(販促等は任天堂も協力)のWii専用ソフト
『テイルズ オブ シンフォニア −ラタトスクの騎士−』です。

『テイルズ オブ シンフォニア −ラタトスクの騎士−』(楽天市場)
発売日:2008年6月26日 販売価格:7,140円 機種:Wii
発売元:バンダイナムコゲームス 販促等協力:任天堂
この『テイルズ』というゲームシリーズ。
本作の前作に当たる『テイルズ オブ シンフォニア』が
Wiiの前世代にあたるゲーム機「ニンテンドー ゲームキューブ」で出るまでは
主にプレステ、プレステ2などを中心に展開されており、
さらにアニメムービーや有名声優の起用、コア向けの内容などから、
ゲームユーザーの間では概ね「コアな客層向けのゲーム」であると言われていました。
現在もそうした評価は大きく変わっていませんが、
この任天堂系のゲーム機で発売された『シンフォニア』シリーズは、
『テイルズ』シリーズの中でも非常に異彩を放っている存在かつ、
ゲームユーザーの間の評価も高く、海外でも最も成功した
“任天堂系『テイルズ』”とも言えるかもしれない存在なのです。
“アニメ調でも高く評価され、海外で最も売れた”『テイルズ オブ シンフォニア』。
その理由と本質を探ることで、同じくアニメ調のイメージキャラクターを採用した
初音ミク、鏡音リン・レンなどの「VOCALOID2 キャラクター・ボーカル・シリーズ」はもちろん、
CGMムーブメント全体の「外への展開、より一般への展開」
の方向性を作っていく上での、大きなヒントを得られることでしょう。
ゲームそのものの「本質的完成度」の高さが、
任天堂ゲームをプレイするユーザーにも受け入れられた
元々任天堂系のゲーム機でゲームをプレイするユーザーの皆さんは、
そのゲームのキャラクターや画質といった要素より、
実際にプレイして「新しい」「楽しい」「面白い」という手応え…
今から10年前に発売されたNINTENDO64専用ソフト
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の発売を期に、
任天堂の宮本茂現取締役専務(マリオなどの生みの親の、凄い方です)が
「ゲームの本質的面白さ」「インタラクティブ性」という表現を多用していますが、
まさにそうした感触…「本質的完成度」を厳しく見るユーザーが
任天堂系のゲームを主に楽しむユーザーの皆さんには少なくありませんでした。
今から5年前…現在のニンテンドーDSとWiiの大ヒットを誰も予想できなかったほど、
任天堂がソニーのプレステ2などに市場占有率で見劣りし、苦戦していた時期…
当時の任天堂と旧ナムコ(現バンダイナムコゲームス)のコラボによって、
任天堂系ゲーム機では『テイルズ オブ ファンタジア』以来となる
新作テイルズシリーズ『テイルズ オブ シンフォニア』が発売されました。
当時、任天堂系ゲーム機における『テイルズ』シリーズの“地盤”は、
皆無に等しいものがありました。
また歴代『テイルズ』シリーズの、どちらかといえば「任天堂らしくない」特性上、
そもそも任天堂系のユーザーに受け入れられるのか…といった疑念もありました。
しかし結果は「予想外の大反響、さらに海外での飛躍という“成功”」でした。
さすがに販売本数はこれまで集中的に展開されていた
プレステにおける『テイルズ』シリーズには及ばなかったものの、
発売直後の任天堂系ユーザーからの評価、そして人気は、
これまでマリオやリンクといった任天堂キャラクターが彩っていた任天堂情報誌を
『シンフォニア』キャラクターが席巻したほどでした。
「戦闘が面白い。プレイしていて楽しい」
「プレイ感覚も、シナリオも、これまでと違って新しい」
「それでいて、キャラクターも良い」
当時ゲーム系サイトに携わっていて、
そうした声がユーザーから次々に飛び出していたように記憶しています。
『シンフォニア』はキャラクターやシナリオだけでなく、
任天堂ゲームをプレイするユーザーが求めている「本質的完成度」が非常に高かった。
私うらなかも当時リアルタイムにプレイする機会がありましたが、
まるで任天堂が作ったかのような感触を得られるほど、
高い完成度と新しい感覚がそこにあったように思えます。
さらに『シンフォニア』は海外でも発売され、
そちらでも国内に勝るとも劣らない反響を呼び起こし、
結果的に「海外で最も売れた『テイルズ』」となりました。
「国内であるようなアニメ調のゲームは厳しい」
という海外ゲーム市場のジンクスを打ち破ったという意味で、
これはとても凄いことだったといえるでしょう。
『シンフォニア』以降、任天堂はニンテンドーDSやWiiを発表・発売、
見た目や性能面に対するネガティブな評価を覆す「新しさ」「面白さ」によって、
史上空前の大ヒットを記録しました。
そして今月26日、Wiiにて『シンフォニア』の続編
『テイルズ オブ シンフォニア −ラタトスクの騎士−』が発売されます。
これまでの経緯もあり、任天堂系ユーザーにとって
何かと因縁深い『シンフォニア』の続編が発売されるとあって、
事前の予約が、任天堂以外から発売されるWii専用ソフトでは異例の
20万本近くに達したという情報もあるなど、
5年前の反響ぶりを思い起こさせるほどの期待を集めています。
より外の、より多くの皆さんのコンセンサスを集めていく「不断の姿勢」を
「本質的に素晴らしく、それがダイレクトに多くの皆さんに伝われば、
マイナスと思われていた要素も長所となり、誤解と偏見を払拭しながら、
結果的に多くのコンセンサスを集めることができる」
任天堂ゲーム機・ユーザーにおける『テイルズ オブ シンフォニア』の成功、
誰もが今日の大ヒットを予想できなかった「ニンテンドーDS」「Wii」の快進撃。
そして当初冷ややかな目で見られながらも、発売後一大ムーブメントを巻き起こし、
既存の既得権益に果敢に立ち向かって勝利し、
さらにその作品が披露されていた場の「偽り」の部分をも暴き出し、
今や、CGM全体・一般的コンセンサスをも指向し、
その名の通り、未来を切り拓き始めた、初音ミクから始まった「CGMムーブメント」も、
『シンフォニア』「ニンテンドーDS」「Wii」のように、
一般的コンセンサスを得て、さらに飛躍していける可能性を高く秘めています。
それを確かなものとするには、
「より外の、より多くの皆さんのコンセンサスを集めていくことを、決して諦めない」
んだという固い想いと、
そのための試みの具体化および、確かな実行が欠かせないことでしょう。
並大抵のことではありません。特定の層に向けてのほうがずっと楽でしょう。
しかし「CGMムーブメントの推進・発展」を真に目指していくためには、
今の守備範囲から大きく出て、多くの皆さんのコンセンサスを得ていくことが、
何をするよりも確実な「最短」の道となるものと確信いたします。
追伸
現在Wiiの「みんなのニンテンドーチャンネル」では、
『テイルズ オブ シンフォニア −ラタトスクの騎士−』に登場するキャラクターが
前作『シンフォニア』の大まかな内容や、
本作の特徴・魅力を紹介するムービーが公開されています。
こうしたムービーがみんなのニンテンドーチャンネルで公開されるのは異例で、
前作『シンフォニア』や本作『ラタトスクの騎士』の
任天堂系ユーザー間における人気の高さはもちろん、
主に『Wii Sports』や『Wii Fit』、『マリオカートWii』などをプレイされる
家族・女性ユーザーなどへのアプローチによる
新規ユーザー・ファン獲得も目指していることがうかがえます。
『テイルズ オブ シンフォニア −ラタトスクの騎士−』
店頭向けプロモーション映像
『テイルズ オブ シンフォニア −ラタトスクの騎士−』
オープニング映像

『テイルズ オブ シンフォニア −ラタトスクの騎士−』(楽天市場)
発売日:2008年6月26日 販売価格:7,140円 機種:Wii
発売元:バンダイナムコゲームス 販促等協力:任天堂

『大合奏!バンドブラザーズDX』
発売日:2008年6月26日 販売価格:4,800円 機種:ニンテンドーDS 発売元:任天堂





































